日本人の9割が肩こり?
社会の状況、環境下が変わっていくにつれて人の身体にいろいろな角度からの負担が増えてきた結果、客観的には判断しづらい不定愁訴が増加するようになってきました。
不定愁訴は全身倦怠感・イライラ感・めまい・頭痛・動悸・下痢など多くの症状がありますが、その中で日本人にもっとも多くみられるのが肩こりと言われています。
女性のほうが多いとされ、90%の人が経験するともいわれています。
肩こりにも種類はある?
症候性肩こりと本態性肩こりがあります。
症候性肩こりとは、何か原因があり、それによって肩こりが誘発されている状態です。症候性肩こりの割合は極めて少ないですが、中には重篤な疾患が隠れていたりするので注意は必要です。
基本的には原因の明確ではない本態性肩こりが多く、皆さんが経験すること多い症状です。原因が明確ではないとは言え、いろいろと考えられている部分もあります。
特に言われているのは、交感神経の局所的亢進・血行不良による酸素運搬機能の低下・頸椎の異常な動揺性などです。これらがいろいろな側面から現れてくるのです。
そもそも肩こりなんて存在しない?
肩こりという傷病名は無く、「肩が凝った感覚」というだけなんです。なので、人によって症状や感じ方は様々で、筋肉の硬さや柔軟性などに関わらず肩こりと思う人もいれば肩こりと思わない人もいるというのが現実のところです。
重要なのは筋肉が硬いから痛いとか、硬いから肩が凝るというわけではないと言う事です。
肩こりはどうやって治す?
肩こりに関係していると言われることが多い筋肉が肩甲挙筋と僧帽筋です。よくあるのが、これらの筋肉を揉んでもらい筋肉の血流を改善することで症状を緩和させている事じゃないでしょうか。
はたしてそれで治りそうですか?いろいろな要因があって肩こりを感じてきます。よくある揉みほぐしだけではその場はよくてもまた症状が出てくるという状況になってしまします。
- 普段の姿勢
- 運動習慣
- 呼吸
- 睡眠
- ストレス
- 食事と水分
- etc...
これくらいは関係してそうですね。ただ揉むだけで改善するのであれば9割の人々が肩こりを感じるなんてことはないと思います。
その人の生活環境を考えたうえで何が必要で何を変えていかなければいけないのか。という事が大事だと考えています。
呼吸と肩こり
当院では、呼吸に着目して肩こりの治療を行っています。
もちろん様々な要因があるので、呼吸だけで改善するわけではないですがほとんどの方が呼吸の問題が起きています。
通常、呼吸を行う際横隔膜という筋肉が働きます。ですが、呼吸に何らかの問題が出てくると横隔膜がうまく使えず周りの筋肉に頼ってしまいます。
これにより緊張した筋肉が肩こりの原因になる事が多く、いくら肩を揉んでも改善しないという状況になってしまいます。
呼吸を整えたうえで、他の原因を探って治療をしていくことで根本的な改善が見られてくると考えています。
ひとりひとりの状態や状況を考えたうえで適切な治療を行っていきます。
小倉北区や戸畑区にお住まいでお悩みの方はぜひご相談ください。
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